漢方の診察

漢方では、四診(ししん)をやることが一般医の診察と違うところです。
四診とは一体何でしょう?

1.望診(ぼうしん)

漢方医は、患者さんの顔色、表情、体形、骨格、姿勢、髪の状態、眼、耳、鼻、皮膚の様子、歩行状態一挙手一投足を見ています。
これで患者さんの勢い、元気のよさなどがわかり、病気の所在や性質が大まかにつかめます。
それらを最終診断への材料にします。入室時から問診中に並行してやっています。

1-1.舌診(ぜっしん)
患者さんの舌をみて診断につなげます。漢方独自の方法です。
舌の大きさ、舌の形、ベースの色、苔の色、苔の厚さ、苔の分布、など、診るべき項目は多岐にわたります。
当院では毎回行います。舌を出していただき、次に舌をひっくり返して裏側を視ます。10秒程度で終わります。

2.聞診(ぶんしん)
患者さんの声の高低、強さ、太さ、勢い、話し方などで、大まかな状態がつかめます。
咳やお腹の鳴る音、口臭や体臭なども参考にします。
医師の嗅覚、聴覚で診断する方法です。問診中に並行してやっています。

3.問診(もんしん)
現代医学でも問診は行いますが、漢方では大した検査をしませんので、情報量を補うため、問診を重視します。
聞き漏らしの防止、時間の節約のため、問診票を使うことが多いです。
ただし、世間話をしているわけではありません治療につなげる情報を得るために限られた時間で行いますので、ある程度ポイントを絞って伺います。とにかく話を何でも聴いてほしいという方には当院は向いていないと思います。

4.切診(せっしん)
患者さんの脈やお腹に触れて行う診察法です。
脈診(みゃくしん)腹診(ふくしん)が特徴的です。

4-1.脈診(みゃくしん)
患者さんの手首の脈の様子をみて診断につなげます。
漢方独自の方法です。
脈の深さ、強さ、固さ、脈拍の多さ、流れ具合のスムーズさ、などたくさんの項目をチェックします。
とくに中医学系では脈を重視します。当院では毎回行います所要時間は10秒-1分程度です。

4-2.腹診(ふくしん)
患者さんのお腹の様子をみて診断につなげます。これも漢方独自の方法です。
お腹の固さ、圧痛点、などたくさんの情報が得られます。とくに日本漢方系は腹診を重視します。
必要に応じて行うことがあります。診察用ベッドにあおむけに寝ていただき、おへその周囲や足の付け根、胃のあたりを押してみます。所要時間は1-2分程度です。